先日、留学中の「健康保険と海外医療」についてのお話を東京厚生年金病院内科部長・地域医療室室長で日本旅行医学会理事でもある溝尾朗(あきら)先生に伺いました。

溝尾先生は、日頃より高校生を中心に留学前の医療相談、健康証明書の発行など留学生のお手伝いをされているお力のあるドクターです。

先日、留学生からの相談で、持病があるのだが、留学できるかどうか?という質問がありました。その際に溝尾先生にご相談させていただき、いくつかアドバイスを頂きました。

その中で、健康保険や国民健康保険などの加入者が、海外滞在中に支払った医療費が、「海外療養費」として、その一部を請求できる制度のお話を聞き、詳細を伺いにあがりました。

溝尾先生はお忙しい中、とても丁寧に質問にお答えいただけました。

「健康保険と海外医療」については、特に海外旅行保険では、カバーされない持病や、歯科治療なども一定条件のもと、給付対象になることは、知っていて損はないと思いました。

また、すでに留学が終わってしまっていても請求期限は2年間との事ですから、書類等があれば、申請をし、ぜひこの制度を活用するといいでしょう。

ただし、すべての金額が戻ってくるわけではありませんので、誤解のないよう。また、申請するのに書類の整備や、翻訳なども必要になりますので、なかなか手数がかかるようです。社会保険事務所または、加入している健康保険組合、国民健康保険加入者は、住民票のある市区町村役所にお問い合わせください。

溝尾先生は、こういったきちんとした制度があるので留学生はぜひ活用をしたほうがいいとのことでした。
これから留学する人、また留学を終えた人もぜひ活用をしていただけると幸いです。

また、溝尾先生は、海外での医療についての質問があれば、可能な範囲でお答えできるとのことですので、なにか質問がございましたら、留学協会までメールをいただければ幸いです。

最後に溝尾先生から留学生への激励のメッセージを頂きました。

「心配ばかりしていても一歩が踏み出せない。人生は経験です。留学は大いなる経験の場です。夢を抱いて、まず一歩を踏み出しましょう。」

とても元気がでるアドバイスをいただけました。留学生に伝えていきたいと思います。